2015/11/15
HiDPI対応 その2 -LetsNote SZ5を例に-
レッツノート SZ5の前評判は良いみたいで、私も欲しいです。
しかし、発売日から少し経ってますが購入後のレビューが少なくて実態がよく分かりません。

パナソニックが評価機を貸してくれれば良いのですが
残念ながらそんな都合良く行かないため、直接展示品を見に行ってみました。

私の注目点は3つ。
1. 液晶の画質は良くなっているのか?
2. 静音性は良いのか?
3. 12インチでフルHDって文字が小さく表示されません?

で、実際に見たのがこちら。



視野角の改善は広告どおりなのですが、青みが強いです。
新Macbookやiphoneの画面と並べてみるとその違いがよく分かります。
なぜIPS液晶を採用しないのでしょうか?

拡大率を確認すると、デフォルトで150%になっていました。
その状態でいくつかアプリケーションを表示してみたのですが、何か違和感があります。
それは何かというと、「文字のサイズ」以外にデザインもみんなバラバラということです。

なんでしょうね。
Macは大体統一されているのですが、Windowsってここまでフリーダムな世界だったでしょうか?

左画面を拡大してみます。
上から順に、LetsNote付属のマニュアル、CyberLink Power2Go、メモ帳になります。



タイトルバーの文字を基準に比較すると、
一つ目は文字が大きすき、
二つ目は高DPIを意識していないため小さすぎる(メイン画面は適度なサイズになるので、全体的に高DPI対応では無い)、
三つ目のメモ帳は一見問題ないように見えてメニューのフォントがタイトルバーと異なっているうえにぼやけている。ついでに言うとタイトルよりサイズが大きいのはおかしい。

次、右画面。
winzipとエクスプローラです。



どちらともフォントサイズ、デザインが統一されているので
1つのアプリとしては全く問題有りません。
しかし全体的に見るとどうでしょうか。

もう一度、左と右画面を見てみましょう。
すると、全てデザインが異なることが分かります。

これは高DPIへの対応がそれぞれ異なるために発生していることなのです。

リファレンスとしてはエクスプローラーが優れています。
流石OSの顔といったところでしょうか。
どこが良いかというと
システムのデフォルトフォントで全て同じデザイン、サイズで描写していることです。

拡大率を100%にすると大体デザインが統一されることから、
未だwindowsは96dpiに最適化されたOSと言わざるを得ません。

とはいえ、物理解像度が高くなる傾向は止めることは出来ず、
否応なくユーザはこの問題に直面することになります。

特に私が!

どーすんだってばよ画質がある程度向上して静音性も改善されてパーフェクツノートだと思っていたのに全体的にデザインがちぐはぐになるっていうのは。

…まあ、ツールを駆使すれば
次のように大半は綺麗にすることはできるので
一定の改善はできるという救いはありますが、なんだかなぁ。



高DPIに関する問題は高解像度ディスプレイを使用する全てのPCに影響する問題ですが
どうやら終息する傾向は見られないようです。

高DPI対応への具体策は既に語っていますが、なぜ重視するかというと
レッツノートを例に挙げましたが、対応しないと使いにくくなるためです。
デザインは大事なのですよ。

新Macbookは画面の美しさが良く褒められますが、デザイン自体が統一され
かつどの解像度でも同じデザインが維持されるからこそ、高解像度になるほど
綺麗になるのです。
Windowsはその逆の状態で、高解像度になるほど不統一になります。

この差を縮めるためには2つの要素が必要ですが、
少なくともアプリケーション側の高DPI対応は必須です。

そろそろ対応しないとレガシー認定されかねない時代なので
プリインストールされているほどのアプリならば対応して欲しいものです。

あと、使用するフォントはシステム標準のもの、サイズで統一することが望ましいです。

美しいデザインのために! 


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